top of page
検索

オーガニック狂から あるがままの自分へ。

ヒーリングアーティストのたまご/33才                




アカペラと歌への夢と情熱。


子供の頃から無気力で、うつ傾向、

何のために生きてるかわからなかった。


そんな中、当時テレビで見た「ハモネプ」をきっかけに、アカペラに憧れ、中学生の頃からアカペラグループを作って活動を開始。

声に体の神秘を感じ、将来はプロになりたいと思った。


発声を勉強したくて入った音大では、声楽の発声とは違うからと、先生にアカペラを辞めるように言われた。

でも先生の言葉を無視して他の大学のアカペラサークルに所属し、大きな賞も取って知名度を上げた。



“オーガニック”との出会い。


しかし充実していたサークル活動も卒業の時が来て、同じ頃、家族との衝突があって家出。経済的に困ったのをきっかけに、水商売の世界に入ったのだった。

仕事はストレスフルで辛かったけど、生活のためには辞められなかった。

それでもアカペラは続けていて、社会人グループに所属していた。


あるとき、そのメンバーに勧められて、オーガニックコットンの舞台衣装に触れた時、衝撃が走った。

これまで全然興味がなかったのに、オーガニックのピュアなエネルギーに感動した。

「何これ!全然違う!」


それからオーガニックの服を着るようになると、食べるもの、肌に塗るもの、触れるもの、全部オーガニックにしたくなった。



“デトックス”が手段から目的に。


水商売の仕事でお酒を飲み、負のエネルギーに触れて家に帰ると、あらゆるデトックス法で心と体を浄化した。

そして心身がピュアな状態になってから、またお店に出勤してお酒を飲み、欲が渦巻く夜の空気に飲まれる…。

そんな繰り返しをしているうち、だんだんと心がおかしくなってしまった。


さらに、体をデトックスすると歌声が劇的に良くなる実感もあり、もっと!もっと!と、どんどんデトックスとオーガニックにハマっていった。


そして、いつの間にか、歌うことよりもデトックスすることの方にのめり込んでいったのだ。

アカペラグループにもあまり参加しなくなり、一晩中寝ずに半身浴をして仕事に遅刻することが多くなった。

旅行カバンにも浄化の水や、オーガニックの布団を詰めていくほどだった。



幻覚、幻聴、そして統合失調症。


オーガニック以外を拒み、盲信的にデトックスをし、健康に良いもののはずなのに、心はどんどん病んでいった。そしていつしか不安障害を抱えるようになった。


さらに、波動が高いといわれるものばかり取り入れているうち、いつしか意識がふわふわして、体に居られない感覚になり、幻覚や幻聴が始まった。

そして統合失調症という診断を受けた。


薬の服用には抵抗があったけど、症状が苦しい時は薬が一番効く。

今はそれ以外道はないと思いつつも、副作用で太った体を毎日鏡で見ては「本当はこんな姿じゃないのに…」と落ち込んだ。



“オーガニック”を辞めよう。


症状の改善のため、いろんなことを手放してきけど、なかなか良くならず、ふと、「オーガニックを辞めよう」と思った。


勇気のいることだったけど、段階的にいろんなものや習慣をやめていったら少しずつ楽になった。

今は薬も減らせて、少しづつ体重も減りはじめている。


今まで汚れだと感じて拒んできたものは実は汚れじゃなかった。

自分のモノサシで見て、本当に自分と合わないものとは、自信を持って離れればいい。

今はそう思える。


服も生成りのオーガニック系から、今はフェアリー系のカラフルなパステルファッションが好みだ。



もう一度夢を抱く。


今までは自分の歌にジャッジやジレンマを感じて苦しかったが、少しずつ自分の声を解放できるようになり、音楽活動も再開したいと思っている。


また、これまでスピリチュアルな感覚を磨いてきた経験と、病気を治したくて、必死で何年もお祈りしていたこともあり、いつしか天使やスピリットガイドのメッセージを受け取れるようになっていた。

それが今や頼もしい存在になっている。


今後はデザインを学び、そのスピリチュアル感覚をいかして「ヒーリングアーティスト」になりたいというビジョンが見えてきている。





インタビュー・ライティング/mossco




Comments


  • Instagram
  • Line

© 2025 hine mossco 

bottom of page